お預かりしている仏像


 村のお堂などでお祀りされていた仏像が維持できなくなったため、お預かりしている仏像があります。


〇 阿閦如来 あしゅくにょらい

 
   
 地元では、薬師様として慕われていましたが、
 左手で薬壺を持つ姿が不自然なこと
 右手の指が並んでおり、薬指が前に出ていない
 これらのことから、薬師如来ではなく、「阿閦如来」ではないかと言われています。

 なお、この点について、別な見方があることが分かりました。
 薬師如来と阿閦如来は同じ東方の如来ということから、同一のものという説です。
 阿閦如来にも、病気治癒、無病息災などの現世の功徳があると言われます。

 しかし、阿閦如来は右手の甲を外側に向けて地を指す「触地印そくちいん」で、左手は衣の端を握るとされることから、
 この仏像が阿閦如来とは言い切れない。

 「阿閦如来」についてネット上でご覧ください。


〇 今田の「薬師如来様」

 

 古保利薬師から西の今田地区に古くから伝わる「薬師如来様」です。
 お堂の中に祀られていましたが、お堂が朽ち、地区でお守りするのが困難になったため、
 この収蔵庫でお預かりすることになりました。
 この「薬師如来様」は、右手の人差し指が少し前に出ています。
 そして、左手の五本の指で薬壺をお持ちです。
 蓮の台座におわします。光背も原型が残っています。
 木造です。
 金箔が一部残り、下地の塗が概ね残っています。


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