![]() トウモロコシの種をカセットポットに播種 |
![]() プラウによる畑荒おこし |
![]() マルチャーにてマルチ敷き |
![]() 半自動定植機で苗の定植 |
![]() 生育状況 |
![]() 防蛾灯による蛾の産卵防止 |
![]() 園児による収穫体験 |
小川農場のスイートコーンはサカタ種苗のピーターコーン445と言う
品種を主体に作付けています。
白と黄色の混じったバイカラーで芸北の気候には良く合った美味しコーンです。
育苗に先立ってトウモロコシを育苗する為の床土を作ります。
とまと育苗床土と共通ですが、無菌の山土をベースに腐葉土、薫炭
その他酸度調整の為の苦土石灰と肥料を入れよく混和して
PH6.5 EC0.5に調整いたします。
この床土をポットに詰め芽出しした種を1粒づつ播いてハウスで
発芽を待ちます。
25日間の育苗期間を経て事前に施肥、マルチングしておいた
本圃に機械で1本づつ定植していきます。
生育日数86日を経て収穫時期を迎えます。
その間アブラ虫とアワノメイガの発生に気をつけなければなりません。
アワノメイガの予防にはH,17年より夜間防蛾灯を設置して
農薬の散布を軽減することができました。
アブラ虫の発生が多いときはまず雄花につきますので物理的にアブラ虫の
多く付いている雄花を切り取り焼却処分いたします。
なるべく農薬に依存せずエコロジーで安全なスイートコーンを提供するように
頑張っています。
被害甚大なのは台風です。
台風が来襲すると倒伏して実の入らない個所ができ全滅と言う事態にもなります。
もうひとつ肝心な被害は収穫適期になったコーンを狙って熊、猪、狐、タヌキ、鳩、
さらにはカラス、ヒヨドリがやってきます。
対策として何段にも幾重にも電策を張り巡らせていますが、
熊が侵入した場合どうすることもできません。
こちらの生命に危険があるからです。
毎晩毎晩出没して畑全体を荒らしまくります。
電策を破るわけですから後からはその他の動物が喜んではいります。
H,22年には3頭のクマが侵入し10日間も徹夜で警戒にあたった経験があります。
まさに命をかけた戦いでした。もうスイートコーンの栽培を断念しようと
思いました。
動物の自然保護も考え直してもらいたいものです。
トウモロコシの収穫適期は1週間くらいしかありません。
適期を過ぎると糖度が落ちてデンプン質になり極端に味が落ちます。
したがって小川農場では7回に分けて播種して収穫適期をずらしています。
お客様にいつでも美味しいものを提供できるように努力しています。
収穫後スイートコーンを常温で保存しますと呼吸作用により
糖分が消化され糖度が低下しますので早目の冷蔵保存が必要になります。
粒を剥がして冷凍しておけば必要な時凍ったまま料理に使うことができます。
チャーハン、コーンスープ、サラダ、かき揚げ、各種トッピングに使えます。
小川農場のスーとコーンで食卓を豊かに楽しんで頂ければ幸いです。