萩吟行 |
広島ランブルメンバーの句 定例句会、吟行句の高得点句より |
公民館祭にて |
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2012年
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定例句会の句
新年 焼芋や笑顔もあげる半分こ (兼題:笑)
痛き所(とこ)突かれ苦笑の初神籤 (兼題:笑)
恙なき一日よ夜半の初日記
2月 裸婦像のふんはり纏ふ今朝の雪
昼下りほどけて匂ふ水仙花
3月
水温む農事日誌を開き初め (兼題:水温む)
啓蟄や生きとし生けるものに歌
4月
行く春や案内の美しき京言葉 (兼題:行く春)
生きてある心温めて春が行く
(兼題:行く春)
我が生の飛距離どこまで桜散る
5月
割烹着の若き日の母柏餅 (兼題:柏餅)
みづみづしこごみたらの芽季(とき)を食ぶ
癒えし子の走る走るよ夏来る
6月
二人してただ緑蔭の風に座す(兼題:緑)
目高生る明日は鯨を疑はず
7月
風立ちて木洩日揺るる夏木立 (兼題:夏木立)
扇風機風もいっしょに売られけり
8月
過去帳の声なき叫びヒロシマ忌 (兼題:広島)
白扇子言ひたきことをたたみけり
9月 隣人の住み替はりたり秋桜 (兼題:秋桜)
濡れそぼつ地蔵に供花の秋桜 (兼題:秋桜)
掬ふ子も逃げる金魚も応援す
10月
生きてるぞ五臓六腑に新酒浴ぶ (兼題:新酒)
オカリナやいつか秋野の風の笛
11月
秋深し余白の語る友の文 (兼題:秋深し)
空瓶に野の花挿して秋惜しむ
12月
廣島牡蠣生るる縁や地震の海 (兼題:牡蠣)
思ひ出せぬ人に呼ばるる十二月
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あつ子
孝子
洋子
千恵子
あつ子
苦楽
あつ子
蓮女
哲尚
恵子
千恵子
孝女
蓮女
あつ子
あつ子
千恵子
千恵子
千恵子
千恵子
豊 月
吏美
瑠美子
千恵子
あつ子
洋子
孝子
吏美
孝女
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吟行句
新年特別例会 (短歌、川柳に遊ぶ)
短歌の部
指揮棒のおりても鼓動調はず 歓喜の歌に包まれしわれ
かにかくに不運数多の去年なれど 昇龍の勢い欲しき年
川柳の部
初春の吾はユニクロ妻グッチ
棺桶に入る迄飲めと治療薬
呆け徘徊ならぬようにと今俳諧
2月 (於:縮景園)
梅見茶屋飾れる傘に春の塵
白梅や花嫁赤き蛇の目傘
3月 (於:広島植物園)
紅椿遊女の吐血か紅こぼす
大花壇香り黄の色園の春 (席題:植物園)
植物園彩なす春の物語 (席題:植物園) 4月 (於:緑化センターでの花見)
花吹雪被りて辿る山路かな
野の原にゆかし君なりすみれ草
天よりの風の雫か花の降る
5月 (於:尾道千光寺公園)
故郷を持たぬ芙美子や桜の実 (兼題:林芙美子)
松育て割られし岩や緑雨飲む
6月 (於:門司、長府)
せせらぎの水音懐(ゆか)しや七変化 (長府庭園)
幼帝の眠る海峡夏の蝶 7月 (於:元宇品公園)
舟虫や逃げるが勝ちと孫子云ふ
9月(妹背の滝)
蒼穹の雲のかなたを舞ふ帰燕
木洩れ日は水面に流れ秋澄みぬ
秋澄むや雲の影置く神の島 (安芸グランドホテル)
10月(若葉の里)
澄む水の行雲映す蓮華鉢
11月(こぎいでの古田)
煩悩を鎮めて石蕗の地蔵尊
四温晴れ辻の地蔵の長寿顔 |
一葉
吏美
苦楽
正景
洋子
孝女
蓮女
瑠美子
吏美
千恵子
千恵子
哲尚
苦楽
瑠美子
瑠美子
孝子
瑠美子
苦楽
孝女
洋子
孝子
洋子
千恵子
洋子
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