萩吟行

   広島ランブルメンバーの句

                定例句会、吟行句の高得点句より
      公民館祭にて
                 2011年
        


   


   

   定例句会の句 

  新年
   
    賜りし命寿く初御空    
 (兼題:初御空)
   
    鍵穴に落ちたる音の寒さかな

    わが齢腰は重いが口軽し 
(川柳:初句会のみ)


  2月

     空広く子供駆け出す春の色(兼題:春の色)

     日脚伸ぶ通りすがりの京言葉

  3月

    涅槃西風越しがたきかな卒寿坂(兼題:涅槃)

    摘草や余白の如き一日得て


  
4月

    四月馬鹿嘘のつけない身の哀れ
(兼題:四月馬鹿)

    キューと鳴きあさり一夜の砂を吐く



  5月

    風雪をくぐり傘寿の夏桜  
(兼題:傘寿)

    尺取がおのが天地を計りをり


  6月

    夏草や静もる島の石切り場 (兼題:夏草)

    葉隠れの術をちこちに青蛙


  7月

    独酌の肴は風と冷奴    (兼題:冷奴)

    影持たぬ風の蔭追ふ夏の蝶

  8月

    風立ちて桔梗色増す野の暮色(兼題:桔梗)

    原爆忌一段ごとの老いの坂

  9月

    酔ひ少し月を掬はん舟を出せ (兼題:月)

    鍵一つ掛けぬ山家や月を友  (兼題:月)

    秋の灯に果実煮つめて魔女めける
   

  
10月

    落暉今あまねく染めし鰯雲 

                   (兼題:赤又は赤のイメージ)

     恋一つこぼれ落ちたり実むらさき

    星月夜ギリシャ神話を散りばめて


  11月
  
     犬小屋を陽に向けたるも冬仕度 (兼題:冬仕度)

     冷まじや一句一句の終の筆 (子規堂にて)


  12月

     冬の薔薇晩年なれどかくあれと(12月1日忘年句会)

     冬温しよろよろと発つ雀蜂 (兼題:冬温し)

     赤貧の頃よ風邪ひくこともなく

     






正景

千恵子

孝子



 
哲尚

洋子



清女

洋子




孝子女

洋子






圭介

あつ子




孝女

あつ子




あつ子

瑠美子





洋子

孝子




苦楽

あつ子

千恵子




洋子


あつ子

苦楽




孝子

恵子



千恵子

孝女

洋子
 
   吟行句

    (1、2月は天候を考え取りやめ、3月より開始) 

  3月


  4月 
三滝観桜会

    三滝路の鐘の余韻も花の中

    花翳の秘めたる愁ひ地球病む
  
  5月 
広域公園(躑躅を愛でる)

    濃し淡し新樹の幸の身に降りて

  6月 
虫送り(北広島町)

    実盛の輪廻流るる夏の川

    実盛の悲し白髪や虫送り

  7月 
瀬戸マリーナ

    土用波汚れも憂さも連れ浚へ

    マリーナや気分はニース瀬戸の夏

  8月 
休み

  9月 
竹林寺(河内)

    身に沁むや古刹の屋根の青テント

  10月 
(松山、道後温泉)
  
    崩れゐし愚陀佛庵や鵙高音

  11月
(牛田総合公園)

    今日この日縁となるや青木の実
            
(新メンバー青木さん歓迎句)
  12月 休み

    











千恵子


千恵子



一葉



恵子

苦楽



瑠美子

瑠美子






蓮女




苦楽



瑠美子