巻頭句集

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  主宰の句
 

        水掻くに寸考の間や水馬
 
      
         とびこんで火の散り散りに灯取虫 

         桜桃忌近きに茨
(うばら)散りしくや


  翡翠集&珊瑚集より

       人生のいつが閑職畑を焼く    
       桑原康郎
        
       花冷の一日の午後を書に淫す          今野好江

  推薦作品 

      水草生ふ水かげろふを絡ませて        
添田 蒼
       
      初蝶に出逢ひしごとき別れかな       
 谷 浩彦 

      花冷や白き音たてティーカップ
            大槻千紘
 
      音階の生まるるままに貝母咲く           柳 四斗樽

      残雪の一つひとつに物語    
           五味利恵子

      目借時角より解くる角砂糖               山崎るりみ

      ひとひらの花びらにある裏表           秋山珠美

      春日傘くるりと齢軽くせり             北澤益子

      こぼれゐてこその花かや雪柳             深澤紫音

        
春愁
や掴めぬ雲のごときもの      下山麗月

           
                       推薦20句より10句

       


  
 Touch-me-not(鳳仙花)                         ランブル 2016年7月号 No.221号
    
  

主宰の句&推薦作品