地方自治を確立する会
  
 代表 杉本武信

 発行 2009・12・6

第30号(財政を考える)

   国、県、町の財政は、どうなっているか。

   概略をお知らせします

   一緒に考えましょう。
    

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                広島県庁


              北広島町役場


             国会議事堂

国の平成19年度
     一般会計決算


         兆円未満四捨五入 

  歳入         歳出

 85兆円         82兆円






51



所得税

法人税

酒 税

消費税

たばこ税

その他
その他の収入
    約9兆円

国債
 (国の借金)

 約25兆円
地方交付税
 約15兆円






47


地方への
国庫支出金
約11兆円
その他の
  歳出
約36兆円
国債の返済
元金約10兆円
利息約 9兆円


 国家財政は税収不足を赤字国債に頼る
慢性的な赤字財政構造になっています。
 平成21年度は、税収が40兆円を切る恐れがあり、さらに多くの赤字国債に頼らざるを得ない状況です。
 さりとて景気悪化も困る。
 前にも、後ろにも・・・・困難な事態です。

国民一人当た400万円以上の借金    4人世帯なら1600万円以上
税収の10倍以上の借金    年収の10倍以上になった家計を考えたら・・・



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広島県の
 平成20年度一般会計決算


               億円未満四捨五入

 歳入         歳出
 

 9646億万円         9217億万円

北広島町の
 平成20年度一般会計決算


                億円未満四捨五入
     
歳入          歳出
 

151億3500万円       141億5107万円
 県税
事業税・県民税・自動車税・不動産取得税・たばこ税等
 3661億円
地方交付税
  交付金
 1688億円
他の 交付金等
  641億円
国庫支出金
  1229億円
分担金使用料
   195億円
その他の収入
   972億円
県債(借金)
 1260億円

町税
  26億円
地方交付税
  交付金
  67億円
他の
 交付金等
   9億円
国や県の 補助金等
    28億円
  
分担金使用料 5億円
その他の収入 7億円
町債(借金)9億円





物件費修繕費
  280億円
補助金等
 2322億円
特別会計繰出金等
 381億円
積立金
  
255億円
投資的 経費 建設事業費
 1265億円
義務的経費 人件費
  3026億円
扶助費
 268億円
町債の返済
元本1103億円
利息317億円





物件費修繕費
   15億円
補助金等
   19億円
特別会計繰出金
その他
   18億円
積立金  4億円
投資的 経費 建設事業費
   11億円
義務的経費 人件費
   31億円
扶助費
   13億円
町債の返済
 元本27億円
 利息 4億円

 次年度以降の県債の返済額は、増加します。
 県税は減少して3000億円を切る恐れがあり、
厳しい財政運営が予想されます。












 県債残高 1兆9315億円
 県民一人当たり70万円の借金です。

    
     地方交付税と臨時財政対策債

 県・町は、地方交付税交付金に頼っています。
 国は、地方交付税の財源(所得税の32%、酒税の32%、法人税の35.8%、消費税の29.5%、たばこ税の25%)が不足するため、地方交付税特別会計で借り入れて交付しています。
 その残額は、20年度末で約33兆円になりました。

                 

 さらに交付税交付金の財源不足を補うため、一時的に県・町が借入れ、後年度に地方交付税で補填する約束の臨時財政対策債が、20年度で約3兆円あり、広島県が319億円を、北広島町が約4億3千万円を借り入れました。
 21年度は、さらなる財源不足を補い不況対策を強化するため、臨時財政対策債を増額しています。

 これまでどおり交付税交付金を確保できるか、今後の国の財政運営が心配なところです。

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 一般会計の町債(借金)は少ないが、下水道、簡易水道、きたひろネットの整備のための町債があります。 (次表)

 北広島町は、県の指導を受けて町債(借金)を押さえ、
町債残高は年々減少しています。


 全体として町債残高は340億円、町民一人当たり約170万円になります。

 前年比、歳出5.8%減の決算です。

 歳入と歳出の差額約10億円のうち、
7億円余りは次年度に繰り越して行う事業費です。
 後の2億円余りは、繰越金です。

 使途の詳細は、町広報12月号をご覧ください。


 
         役場本庁裏に完成した
                きたひろネットセンター


平成20年度の新規町債(借金)の全体は次の通りです。

 町債の種類  金額    用途 
 一般公共事業    9億3000万円   道路、施設整備等  
 下水道事業   6億1500万円  千代田地域下水道 浄化施設 管工事
 簡易水道事業    2億1700万円  芸北地域簡易水道
 情報基盤整備   7億1600万円  きたひろネット
   計  24億7800万円     

 情報基盤整備事業や簡易水道事業は、21年度で一段落します。
 下水道の浄化施設分もなくなります。
 22年度の新予算では、各地域から要望のある、道路、橋、建物修繕その他の一般公共事業が増やせるものと期待されます。

      
              壬生の中国縦貫道沿いで工事中の下水道浄化施設

   合併しても、いっそええ事はない。

   我々の地域は、取り残された・・・合併して損をしている           ・

   町内各地で、そうした不満の声を聞きます。
    

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 合併に際し、合併協議会で新町建設計画を策定し、旧町ごとに次の通り10年間の事業枠を決めました。

表ー1

  地域・全域        事業費      そのために使う一般財源 
  芸北地域      69億円      12億円
  大朝地域      60億円       9億円
  千代田地域      83億円      13億円
  豊平地域      78億円       9億円
 新町全域にわたる事業      33億円       9億円
     計     323億円      52億円
                                      億円未満四捨五入
     人口、道路延長、合併前の自主財源などを参考に事業を積み上げ、
     合併協議会で協議の上、旧4町が合意した計画です。

 合併後、国からの交付税の減額、借金の抑制指導、予定外の事業などで計画通りの実施は無理と思われますが、計画に準じて地域的なバランスを考えるべきでしょう。

 今年度で合併5年が終わるので、4年間の実績と今年度の事業見込みを加え、計画の実施状況について検証して説明責任を果たし、それを参考に、取り残された地域には新年度以降で予算処置を配慮するなど不満の解消に努めていただきたいところです。


 <参考>
 12月2日付け中国新聞によると、

合併前のまちづくり計画
                   旧市町村 達成率に差      三次市まとめ

 三次市は1日、2004年4月の合併前にまとめた新市まちづくり計画(北広島町の新町建設計画に該当)の事業について、旧8市町村ごとの達成率をまとめた。
 04〜09年度の計画のうち達成できた割合(金額ベース)は、旧三次市、君田村が97%、100%と高かった一方、他の6町村は59〜71%と地域ごとに格差があった。

 達成額と計画予算に対する割合は、
旧三次市 258億6710万円 (97%)
君田村   21億9751万円 (100%)
布野村   14億4174万円 (62%)
作木村   13億5662万円 (59%)
吉舎町   32億6105万円 (68%)
三良坂町 24億3210万円  (66%)
三和町   21億4341万円 (64%)
甲奴町   20億6483万円 (71%)   となっている。

 市は04年12月にまとめた計画工程表に基づき計算し、1日の市議会全員協議会で公開した。
 今後は格差是正を考慮しながら優先順位を付け、事業化を図っていく方針だ。        」

 新町建設計画の実施状況の公表については、1年以上前から、議会でお願いし、大朝地域協議会からも要望を上げていました。

 ようやく、平成21年12月議会の一般質問で、議員の質問に対して、次の回答がありました。
 インターネットの議会中継から、聞き取った数字です。
 間違いないと思いますが、正式には、議会広報が出ますので、ご確認ください。

表ー2

  地域    実績   実施率 
 全域   58億3900万円   125%
 芸北地域    30億6900万円   44% 
 大朝地域   13億2700万円   22%
 千代田地域   44億2600万円   49%
 豊平地域   20億9200万円   27%
   計  167億5300万円   50%

註@ 実施率から逆算すると、表ー1の当初計画の事業費と食い違うのが気になるところです。
 A 当初の新町建設計画の事業費には、下水道、簡易水道の事業は別外として含まれて
   いません。
    千代田地域と芸北地域の実績が多いのは、千代田の下水道と芸北の簡易水道が含まれ
   ているのではないかと思われます。
                                           (21.12.28)

やはり、そうでした。
1月20日に開催された第2回第2次行政改革審議会で配布された資料によると、
  新町建設計画の実績事業費に、ハード系として
      芸北簡易水道統合事業
      公共下水道事業
  が含まれているとあります。
議会答弁のあった表ー2の数値は、これらの事業が含まれています
計画された事業ごとに数値を落として、再計算が必要です。


そして、心配なことが報道されました。
平成22年1月27日朝刊の中国新聞のトップ記事
  「日本国債格下げも
      米S&P 見通し引き下げ
         財政運営に警告 
     」     関連記事  国債格付け
      新年度予算を見て、
      米格付け会社スタンダード・ブファーズ(S&P)は26日、日本の長期国債の格付け
      見通しを「安定的」から「ネガティブ」(弱含み)に引き下げた。
      今後、格下げの可能性がある・・・・
      国債の格付けには
          AAA
         AA+
         AA
         AA−
         A+

      今、日本の国債は、AA・・・・これがAA−に引き上げる可能性があると
                                               (22.1.29)

この国債格付け引き下げ論の背景には、

    日本の国債残高が、平成21年度の第2次予算補正後で、54兆増の600兆円
                 平成22年度は当初予算で37兆円増の637兆円
    増加の一方です。
                 →この朝風の冒頭の、「国債の推移」と併せご覧ください。
    その行き着く先はどうか?
            ご参考までに  国債を増発し続けた先に何が起るか
                          (nikkei BP net) 小宮一慶

                                               (22.2.1)