定例句会の句 

  新年
    一羽来て二羽来て十羽初雀
(兼題:初) 
     
      
校庭の訓話二百の息白し

  2月
    重力波の揺らぎ億年椿落つ  (兼題:遠きもの)

    残業の帰路にスピカを探す春 (兼題:遠きもの)
 
     春一番若き句友の快挙なる

  3月
     橋脚をそろりと撫でて春の川 (兼題:橋)

     みな古りて夫婦雛のみ飾りけり

     春日浴びこのぬくもりに足るを知る

  4月
     初蝶の光ひとひら花嫁に (兼題:光)

     花散るを寡黙になりて見る二人

     老ゆれども桜はさくら俺はおれ

  5月
     海持たぬ里に育ちて麦は穂に  (兼題:海)

     薫風を帽子にのせて「ただいまあ」

  6月
     吹き抜ける風も肴や夏料理  (兼題:夏料理)

     翡翠や青き光のダイビング

  7月
     浜の砂盛る子くづす子雲の峰  (兼題:雲の峰)

     言ひかけて言葉扇にたたみけり

  8月
     合はす掌に想ふ八月あの忌日 (兼題:八月)

     叩かれて撫でられ西瓜買はれゆく

  9月
     野分け後の遠き漁火二つ三つ  (兼題:野分)

    
凉あらた犬の待ちたる立ち話

     駆け引きの為のルージュや秋日傘

  10月
     狛犬の見澄ます社叢初紅葉   (兼題:初紅葉)

     地を突いて風に立ちたり曼珠沙華

    湯に紅葉浮き沈みつつ廻りつつ

  11月
    寺苑掃く箒の音や冬に入る  
(兼題:冬に入る)

    祝福の赤きパレード秋送る

  12月
    冬うらら乳歯二本の子を抱く
  (兼題:愛)

    玄関の小さな靴や春を呼ぶ  (兼題:愛)

     白紙の日も生きてゐたはず古日記 






     苦楽

     洋子


     苦楽

     新治

     あつ子



     新治

     正景

     孝女


     あつ子

     洋子

     正景
   

     瑠美子

     あつ子



     あつ子

     あつ子


     洋子

     一葉


     洋子

     一葉



     正景

     あつ子

     新治


     あつ子

     あつ子

     裕志



     千恵子

     瑠美子



     豊月

     幸夫

     新治
 
   吟行句

   4月 (観桜会:広島京橋川沿い) 

    黒猫もひとりの過客花の径
         
(桜のトンネルを一匹の黒猫が過りて)
  
   5月 (鞆の浦鯛網吟行)

    
夏燕迷路さながら鞆の町

     あやめぐさ志士の影追ふ鞆の辻

    薫風を分けて渡しの「いろは丸」


  6月 
(壬生花田植)   

     早乙女や娘は母をよく継ぎぬ

     誇らしき飾り牛の歩花田植

  9月 
(毛利元就の郡山城)
   

     台風襲来の為、中止

  10月 (宇品公園)

     魚釣はひとりの思索秋の浜

  11月 (平和大通り

     遊歩道あまた落葉の色を踏む

     赤と黄競ひし果の落葉かな






    
苦楽





     孝子

    
一葉 


    
あつ子


    
新治
    
    
孝子







    
苦楽
   



     はるか

     孝子
 

























  
   日曜句会

  1月 (味覚を詠う)

   さみどりの湯気も馳走や七日粥

   やはらかに臓器目覚むる冬の白湯

  2月 (定例句会との合同句会とする)


  3月 (日常を詠う)

   あと一巻き風の手伝ふ春ショール
   
   きのふけふ桜さくらとたづねけり (席題

  4月 (写生句)

   紋白蝶路地より出でて路地に消ゆ

  5 (定例との合同句会とする)


  6月 (桜桃忌&夏の忌日の句)

   太宰忌や色褪せ並ぶ文庫本

   忌を修し孫が主役の夏座敷

   オバマ氏の折鶴よ翔べ広島忌

  8月をもって日曜を定例句会とし(合併)
  句会を一本化しました!

      
    



   千恵子

   新治

   



 

   一葉


   蓮江



   瑠美子







   洋子

   幸夫

   あつ子