広島ランブルメンバーの句

                                   定例句会、吟行句の高得点句より

                            2015年

                                          
   定例句会の句 

  新年
   手水舎の龍の水より淑気かな 
(兼題:淑気)
         同点4句の内から

    ねんねこで育てし子等の里帰り
    

  2月
    昨日とは違ふ日向や春めける (兼題:春めく)

                        
    春めけし風を踏み込むペダルかな (兼題:春めく)


   旅立つや冬三日月の舟に乗り 
(弔句)


  3月
   万華鏡に覗く浄土や花万朶  
(兼題:万華鏡)

   啓蟄の菰脱ぐ松の背伸びかな

  4月
   
行く春や履くことの無きハイヒール (兼題:行く春)

   積ん読の一角崩す春の風邪

  5月
   七十年を過ぎし広島新樹光  
(兼題:新樹)

    今年から母亡き母の日の余白

  6月
    梅雨空の上にあるらし忘れごと (兼題:梅雨)

    廃校の瀬戸の小島の夏燕
  
  7月
    呼び止めて戻り来る子に夏帽子 (兼題:夏帽子)

    風といふもてなしもあり夏座敷

  8月
    盆供養御巣鷹山に老いの足  (兼題:山)

    幽霊の足の見えたる夏芝居

  9月
    朝露の数珠となりゆき地に果つる(兼題:露)

   ほどほどの余生よろしく秋の宵


   
10月
    蓑虫や女は「ノラ」に成り切れず(兼題:蓑虫)  

    
 池の鯉月の鏡を崩しけり

  11月
    木枯に昔話の途切れがち(兼題:木枯)

    欠けた櫛まだ捨てられず一葉忌

    冬日さす無人駅舎の忘れ杖

  12月
    あれこれと思ふばかりや十二月(兼題:十二月)

    今宵また住所録消す年の暮

    悲しみは書かず余白の日記果つ
       






   博望


   蓮女



   孝女


   あつ子
   


   瑠美子


   苦楽

   孝子



 
   豊月

    あつ子



    瑠美子

    あつ子



     新治
    
    孝子


     新治

     洋子


    一葉

    千恵子


   
欣子

   
蓮女


    瑠美子

    あつ子




    新治

    一葉

    千恵子


    千恵子

    正景

    苦楽

    
 
   吟行句

   2月 

  3月
    風光ることも知らずや墓石群 
(福山明王院)

  4月
    風掬ふ細き塗り箸治部煮椀 
(広島加賀屋)
  
  
   5月
     卯波寄す清盛茶屋の松並木  (宮島)

     朱の色も茂りも美しき神の島  (宮島)

   6月
     古墳群のあるじは知らず夏薊 (三次風土記の丘)

   7月
     サマーフェアー見る人買ふ人笑ふ人
                    (You Me shopping mall 十日市)
  9月
   
倒木を沈め山湖の霧時雨 (野呂山)
  

  10月
    山路行く足裏に優し落葉かな
(西国街道己斐)

   
11月
    「初冬の三滝路」を予定していましたが天候悪化と判断し、
      キャンセル!








 
   
正景

  
    瑠美子
  



    あつ子

    一葉


    苦楽


    洋子



    千恵子


    瑠美子
    
   
  9月より日曜句会を開始
(勉強句会形式)

      初回としてて取り合わせの句を作る

     啄木鳥や止まりしままの掛時計

  10月 (初回と同様、取合せの句を)
     秋晴れや一気に軽き処方箋

     ゆく秋やヴァイオリンよりもチェロが好き

     忘れ得ぬ人なくもなし金木犀

  11月
     立冬やすとんと落ちし夜の幕 (兼題:オノマトペ)

     冬の月黒猫消ゆる路地の闇 (兼題:色を詠む)

  12月 (音を詠む)
     耳慣れしいびき安らか賀状書く

     投函のことり音する寒夜かな





    一葉 


    洋子

    一葉

    あつ子


    一葉

    洋子


    あつ子

    千恵子