ランブル巻頭句集 (上田日差子選)
2014年、2015年 |
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2015年
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
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鹿鳴くや柞(ははそ)にかかる昼の月 仲川 昱
足跡の逡巡少し霜の朝 児玉苦楽
山襞の折り目際やか冬紅葉 谷澤英子
虎落笛森抜けて笛無くしけり 洞澤民子
薔薇の芽のアン・ドゥ・トロワ爪立てり 幸田和子
啓蟄の電車南へまつしぐら 菊池尚人
芝踏みて園の啓蟄うながせり 渡邊トク
青梅や水琴窟の水こだま 槙かおり
緑蔭へ棹さしてゆくどんこ舟 野上マチ子
一切の音を消し去る滝の音 原田蓮江
石庭の掃き目新し百日紅 千代田南子
波頭崩れて白き秋思かな 山下狂介
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2014年
1月
2月
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9月
10月
11月
12月
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団栗の青きを拾ふ賢治の忌 荒木幸子
拝観を閉ざして冬の門といふ 五味利恵子
土に生き土に勤労感謝の日 久和原 賢
水底の朽葉明かりや日脚伸ぶ 尾籠宏子
春灯や母とふ灯しどの家にも 北澤益子
落ちてなほ「月照」といふ白椿 山田あつ子
落花いま奥千本を離れたり 灰谷悠太
飛魚の鳥の眼をして飛びにけり 大谷てるみ
緑蔭や背中あはせの受け答へ 浜本千恵子
落し文詠人知らずばかりなり 松本夢渓
戦国の絵巻さながら大夏野 渡辺春菜
みのり田や一穂ごとの日の重り 清水葉子
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