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広島ランブルメンバーの句 定例句会、吟行句の高得点句より |
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2017年 |
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定例句会の句 新年 初茜まとひて発ちし航空機(兼題:初茜) メトロノーム針振り止めし冬の朝 「短夜やメトロノームの振り残る 一葉」 を踏まえた弔句 二月 室咲や嘘と本音は紙一重 (兼題:紙) ふんはりと隣の席の春コート 子ら駆ける枯葉も駆ける前後ろ 梅ふふむバス停までの「早春賦」 三月 春の月あげて千軒家眠る(兼題:春の月) 囀や空に音符を描くごとく 暫くは掃かずに置かう落椿 チョコよりも君にはお猪口梅見酒 四月 山越の山の彼方の山笑ふ(兼題:山笑ふ) 黒猫は眠り菜の花蝶に化す 五月 お揃ひの緑の帽子苺かな(兼題:苺) ふんばって雲の上なり水馬(あめんぼう) 六月 いまもなほ平家の里や螢飛ぶ(兼題:蛍) 平凡の満ち足る夕の豆御飯 山抜けて川沿ふ鉄路新樹光(三江線に乗りて) 七月 夕立や風神雷神天駆くる(兼題:風) ほうたると指さす方の北斗星 八月 星月夜テーブルクロスの銀の匙(兼題:星月夜) 送られて又送りたり星月夜(兼題:星月夜) 広島忌この青空をとこしへに 一村の音を呑み込む蝉時雨 広島は祈りの季節夾竹桃 九月 無精髭さはりて二百十日かな(兼題:二百十日) 指先まで女人となりて母踊る 十月 秋天や赤赤赤のスタジアム(兼題:カープ) 秋刀魚喰ふ炭火で焼きし熱さ喰うふ |
千恵子 欣子 孝子 蓮女 洋子 あつ子 千恵子 苦楽 孝子 あつ子 松竹 あつ子 裕志 あつ子 豊月 洋子 瑠美子 瑠美子 蓮女 洋子 千恵子 四斗樽 正景 苦楽 裕志 あつ子 瑠美子 苦楽 |
吟行句 二月(縮景園) 梅東風に吹かれ抱かれ時忘れ 青空を源流として枝垂梅 三月(可部線延線行) 水の春鵞鳥の喉の伸び縮み 四月(福山神辺宿) 漢詩文そはそれとしてさへづれり 花みづき四角に丸の手水鉢 五月(酒都西条) 煙突の担ふ酒名や夏の天 下戸上戸酒蔵廻る薄暑かな 六月(湯来温泉一泊吟行) 少年の帽子今宵は蛍籠 麻央死せり闇の蠱惑を飛ぶ螢 七月(広島市立現代美術館) 青時雨光と影の美術館 万緑を抜けて白さす美術館 九月(熊野町筆祭) 彼岸船舞へよ囃せよ秋の天 秋うらら筆に心に風通し 筆塚や筆の数ほど彼岸花 筆塚へ筆焚く煙竹の春 十月(呉大和ミュージアム) 兵踏みし石の凹みや秋の雨 秋時雨入船山の無言館 戦(いくさ)日の傷跡館(かん)の秋思かな |
あつ子 新治 新治 あつ子 千恵子 孝子 あつ子 あつ子 苦楽 五郎 孝子 苦楽 あつ子 孝子 新治 苦楽 五郎 千恵子 |
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