6月度吟行 「島根、津和野を訪ねて」

                                                
2021.06.19


 

     参加型の吟行をコロナ禍の為断念せざるを得ず、5月度に続きネット吟行に変更!
    この際、交通等の事情により全員では簡単に訪ね得ない津和野より、スマホで動画、写真、
    書き込みを送付し、夏雲システムへの投句との形にて吟行会を行った。
     7月度からは通常の吟行を計画!
        

     写真1 城下より見上げた津和野三本松城址(リフトにて上る)
     写真2 太鼓谷稲荷(日本五大稲荷の一つ)の茅の輪
     写真3 乙女峠のマリヤ聖堂(切支丹信徒の殉教の地) 

   主宰
      万緑の山裾を緋の一両車

   
   メンバーの句 


     興亡を語る城址や靭草                苦楽

     梅雨深し津和野に隠れ切支丹            豊月

     万緑を割つてゆくなりロープウェイ          新治
               
     マリヤ聖堂せせらぎはレクイエム           瑞憲

     殉教の乙女峠の濃紫陽花               千恵子

     鎮もれる乙女峠や夏木立               あつ子

     白靴や乙女峠の風青き                晶子

     藩校の衛兵めきし大緋鯉               瑠美子

     鴎外の光雅の里青田波                孝女

     人影に鯉の餌取りざわめきぬ             はるか

     梅雨晴間百歳祝ふ赤鳥居               蓮女

     平屋撫づるかに駅舎の若葉風            奈央子

     万緑の裾野を赤き一両車               瑠美子

     
     山陰の小京都ー津和野は掘割の鯉で知られ、又森鴎外、西周の生地であり、
    昨年亡くなった画家安野光雅の故郷でもあります。津和野藩の城下町で歴史も深く、
    乙女峠のマリヤ像等の歴史を知れば知る程また行きたくなる町でした。