病院及び診療所について
 

合併協議にあたって、協議にもっとも時間を要したのが、「病院・診療所の問題」でした。



平成16年2月19日に開催された
  第11回山県東部合併協議会の様子が

 中国新聞2月20日朝刊に報道されました。
    その記事の中から

<抜粋>
過疎地医療めぐり平行線
 ・ 民営化などを含め経営改善策を求め
   現行の補助金継続に反発
 ・ 補助金を出してまで存続すべきか

 ・ 赤字(の状態にあるの)だから
   補助金が必要でないというのは
   住民に酷だ

 ・ 福祉や医療には行政がやらないと
   いけない場合もある
 ・ 過疎地の医療確保を訴えた

 ・ なぜ町の医療機関を
   新潮の財産として見られないのか

再び継続審議となった


























 協議を重ねた結果、次の通り合併協議が整った。


        合併協定書 <抜粋>

 病院・診療所(直営)について   
  (1) 病院・診療所(直営)については、現行のとおり新町に引き継ぐ。
      ただし、豊平町国民健康保険原診療所については、平成17年3月末をもって廃止する。      
     
  (2)病院・診療所(直営)の独立採算を目指した経営改善手法については、次の通り検討する。      
     @ 豊平町国民健康保険病院については、平成18年度又は平成19年度を目途に
       地方公営企業法の全部適用に移行し、救急業務等地方交付税法により定められた
       助成措置を除き、単独助成について5年後を目途に解消する。

     A 芸北町国民健康保険直営診療所については、当面、現行体制を維持し、将来的に
       道路改良等による環境・条件整備が整った時点で、民間診療所との連携や
       住民の理解のもとに、その統合について検討する。

     B 病院・診療所(直営)の経営改善を実効のあるものとするため、「経営健全化会議」
       (仮称)を設置し、「中期経営健全化計画」の策定を行う。

  (3) 新町における病院・診療所(直営)の役割、機能、経営のあり方等については、国及び
     広島県の「国保直診のあり方に関する検討会」の検討結果を踏まえて合併後の地域医療
     の確保に最大限配慮する。

 

 保健衛生事業の取扱い
  (1) 医療法人社団もみの木会については、その出資金及び貸付金を現行のとおり新町に
     引き継ぎ、現行の補助金による支援策については、新町において調整する。

  (2) その他の私立病院に対する現行の補助金による支援策については、新町において
     調整する。





   *******************************








  
豊平病院

  (豊平町国民健康保険病院)















 合併後の豊平病院の経営状況は、決算書によると、

    平成17年度豊平病院事業会計決算  (複式簿記による経理)

          歳入           歳出
 病院事業収益 
    (うち一般会計補助金) 
   7億7790万円 
    (7621万円)
 病院事業費用 
   (うち減価償却費)
   7億9458万円 
    (3668万円)
 資本的収入
     (うち一般会計補助金)
       41万円 
      (41万円)
 資本的支出
    (企業債償還・元金)
      104万円
     (104万円)

 借入れ       企業債(借入金)決算残高   元金返済     
  −        12億6640万円        104万円 

 * 病院事業収入の主たるものは、外来・入院における診療報酬です。
    病院事業費用の主たるものは、給与・医薬品等の材料費・諸経費です。
 * 一般会計からの支援は、7662万円となっています。
 * 赤字部分を補助金で補っていますが、現金の支出を要しない減価償却費があるので、
    資金的には内部留保が増えています。





 また、18年度予算は、(決算は6月頃発表の予定)

    平成18年度豊平病院事業会計予算  (複式簿記による経理)

          歳入           歳出
 病院事業収益 
     (うち一般会計補助金) 
   8億0386万円 
     (9354万円)
 病院事業費用 
  (うち減価償却費)
    8億0386万円 
     (3664万円)
 資本的収入
     (うち一般会計補助金)
    −  資本的支出
   (企業債償還・元金)
      2950万円

 借入れ   企業債(借入金)当初残高   元金返済 
  −     12億6640万円   2950万円 

  * 今年度から、新病院建設借入金の償還が始まります。
  * 一般会計からの支援は、9654万円となっています。
  * 収益と費用が同額で、減価償却分を企業債償還に充てる予算となっています。



 そして、19年度予算

    平成19年度豊平病院事業会計  (複式簿記による経理)

          歳入           歳出
 病院事業収益 
    (うち一般会計補助金) 
   8億1348万円 
    (9282万円)
 病院事業費用 
   (うち減価償却費)
   8億1348万円 
    (3568万円) 
 資本的収入
     (うち一般会計補助金)
      940万円
     (940万円)
 資本的支出
    (企業債償還・元金)
     4175万円
    (4175万円)

 借入れ   企業債(借入金)当初残高   元金返済 
  −     12億3690万円   2950万円 

 * 18年度と同様、減価償却分で企業債償還に充てる予算となっています。
 * 一般会計からの支援は、1億0222万円となっています。


    *********************************







雄鹿原診療所
芸北歯科診療所
(芸北町国民健康保険
      直営診療所)









次に、診療所の経営状況です。

 平成17年度決算 
     直診雄鹿原診療所特別会計
          
            歳入           歳出
 診療収入  1億1255万円   運営費 ほか   1億3488万円 
 その他の収入      904万円   施設整備費    144万円
国民健康保険特別会計
  繰 入 金
    3900万円  公債費(元利)   2141万円
 一般会計繰入金       −

 * 前期繰越金が830万円、次期繰越金が286万円となっています。
 * 国民健康保険事業の直診として、3900万円の支援を受けています。


     直診八幡診療所特別会計

            歳入           歳出
 診療収入     1390万円   運営費 ほか     3211万円 
 その他の収入      562万円  施設整備費      6万円
国民健康保険特別会計
  繰 入 金
    1450万円  公債費(元利)     91万円
 一般会計繰入金      −

 * 前期繰越金が560万円、次期繰越金が94万円となっています。
 * 国民健康保険事業の直診として、1450万円の支援を受けています。




                   八幡診療所










     直診芸北歯科診療所特別会計

            歳入           歳出
 診療収入    2492万円    運営費 ほか     3694万円 
 その他の収入     420万円  施設整備費   ー
国民健康保険特別会計
  繰 入 金
    900万円  公債費(元利)   ー
 一般会計繰入金        −

 * 前期繰越金が388万円、次期繰越金が118万円となっています。
 * 国民健康保険事業の直診として、900万円の支援を受けています。



 平成18年度予算(当初予算)

   雄鹿原診療所特別会計
   八幡診療所  〃
   芸北歯科診療所  〃    3特別会計を統合して、診療所特別会計にしました。
   
     診療所特別会計
 
            歳入           歳出
 診療収入   1億5914万円    運営費 ほか   1億9054万円 
 その他の収入      100万円  施設整備費     55万円
国民健康保険特別会計
  繰 入 金
     550万円  公債費(元利)     91万円
 一般会計繰入金     2636万円

 * 一般会計及び国民健康保険特別会計からの繰入金で収支のバランスを取っています。

 平成19年度予算(当初予算)

            歳入           歳出
 診療収入    1億3762万円    運営費 ほか    1億7289万円 
 その他の収入        62万円  施設整備費      20万円
国民健康保険特別会計
  繰 入 金
    2050万円  公債費(元利)      91万円
 一般会計繰入金     1526万円

 * 一般会計及び国民健康保険特別会計からの繰入金で収支のバランスを保っています。



     ################################

 合併協定 (2)のBに基づき
     町立病院・診療所経営健全化委員会 を立ち上げる
             委員  町長 
                  学識経験者  1名
                  医療機関代表 1名
                  地域代表    2名
                  豊平病院長
                  雄鹿原診療所長
            
第1回委員会  平成18年1月31日 委員会の結成

  この間、医療コンサルタントによる経営診断
    <診断内容>
     要点・@ 給食業務委託料等の外部委託経費について入札を実施して費用削減
         A 人件費、医療用器具費及び医薬品等購入費の抑制        

第2回委員会  平成18年4月19日  視察
第3回委員会        5月24日  取り組みについて
第4回委員会        7月12日  
       各施設の健全化への取組状況等現状報告、病院に対する繰出・繰入ルール及び運営形態協議
第5回委員会        9月8日
       病院に対する繰出・繰入ルール及び経営形態等継続協議
第6回委員会
 「 北広島町立病院・診療所経営健全化委員会報告書 」 提出される。
    <概要> 4つのテーマについて検討
        @ 病院会計に対する一般会計からの繰出しルールの策定が急務
        A 診療圏内の実態に応じた医療の提供、今後の運営のあり方
               地方公営企業法の全部適用への速やかな移行
        B 国保直診の役割を踏まえ、
            将来においても過疎地域の医療を確保できる運営体制の整備
        C 実効性のある中期経営健全化計画の策定
   

 この報告書に基づき、
  「 北広島町直営病院・診療所等中期経営健全化計画 」 を策定される。
    <目次> 第1章 病院及び診療所の現状
           第2章 計画策定の基本方針
           第3章 目指すべき方向
           第4章 運営形態のあり方
           第5章 経営健全化計画

    この計画は、北広島町のホームページに掲載されています。
                         北広島町直営病院・診療所等中期経営健全化計画

 なお、健全化計画の要点は、
@ 一般会計からの繰出・繰入ルール
        その年毎に赤字補填のため繰出す従来の方式から、
        病院に対して交付される地方交付税分を基本とする方式へ

A 豊平病院について、地方公営企業法の全部適用
        従来は一部適用で、経営について町長の権限が残されていましたが、
        全部適用で病院事業管理者(通常、院長)の権限や責任が強化され、
        病院経営の自主・自立及び機動性・柔軟性・透明性を高められる。

B 経営上
     ・診療報酬の単価アップ
     ・来院者の増
     ・経費削減
     ・入院在院日数短縮
     ・医師、薬剤師、看護師等の確保


 この6月に、地方公営企業法の全部適用を「平成20年度当初を目途とする」方針が示されました。
        
 

      以下、編集中・・・・記述の部分も加筆修正する場合があります

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