町村名

農家一戸当り経営面積

圃場整備実施率

歳出総額中の
農業費の割合

加計町

  34

 18.4%

    3.2%

筒賀村

  31

   0.0%

    4.8%

戸河内町

  45

  37.7%

    4.8%

芸北町

  95

 100.0%

   12.7%

大朝町

117

  93.0%

   13.7%

千代田町

  8

  77.0%

   12.7%

豊平町

  7

  91.3%

   14.9%

そこで、なぜ、芸北町、大朝町、千代田町、豊平町の合併か、

今一度、考えてみたいと思います。
次の<資料>4点をご覧ください。

資料1

    農業構造 

                      

東部4町は、農家1戸当りの経営面積が広く、圃場整備も積極的に取り組まれ、農業に多くの予算が組まれています。

資料2>   通勤・通学の広域化 

国勢調査により、15才以上の就業者・通学者全員を調査したものです。

大朝町
 1817

内の数値は、農業等を含め、町内での就業者・通学者の数        

の数値は、他市町村へ通勤者・通学者の数(10人未満を除く)

東部4町間の通勤・通学は、10年前の調査より179人(20%)増加。

 広島市から東部4町への通勤・通学が同じく10年前より546人増加。
(2頁)

資料3>  買物の広域化 

    商圏を調査したものです。

数字は、市町村ごとに、品目別に買物をする場所の比重%を出し、品目全体で加重平均したものです。
内の数字は、自町村内消費の比率%。
(平成15年度広島県商圏調査報告書、平成13年度島根県商勢圏実態調査報告、調査対象は全体の3%までで抽出、市町村で回収率にバラツキがある。比率%の高い順に上位の買物場所を表示。)

資料4>   地域の経済力 

市町村名

製造業(従業者4人以上)

卸売・小売業(除飲食店)

人口増減

歳入に占

事業所  数

従業者

  人

年間出荷額

 百万円

事業所    数

従業者

  人

年間販売額

 百万円

平成12年 平成2年

める町税の割合

加計町

 15

  145

   1,639

  121

  514

  6,952

18.4%

10,2%

筒賀村

   4

   43

    329

   17

   43

    391

13.8%

 4,6%

戸河内町

   7

  127

   2,324

   75

  222

  2,062

12.1%

12.5%

芸北町

   5

   76

      592 

   47

  134

  2,032

13.9%

 8.7%

大朝町

  15

342

   3,637

   50

  191

3,037

8.6%

 8.7%

千代田町

57

2,082

74,135

150

800

 21,348

4.3%

23.7%

 豊平町

  26

  463

   6,624

   60

  169

  2,005

11.8%

 8.7%

参考

吉田町

  45

1,554

  40,757

  156

  963

 16,177

0.9%

20.4%

三次市

  79

3,287

  87,021

768

4,543

126,923

0.1%

27.9%

庄原市

  5

1,349

  22,532

  394

1,996

 34,993

5.8%

16.4%

商工業の発展により、経済の広域化、国際化が進みました。

特に日本は、中央集権下で、東京一極集中、過疎・過密が進みました。

中央集権から脱却して、住民の願いが直接かなう地方分権・自治の社会を創るためには、税財源の確保が必要です。

そのためには、相応の経済基盤がなければなりません。

合併により、新町を一つの経済圏として、積極的に経済力を強化し、税財源の増強を図る必要があります。

 
  合併は、やむを得ない。
  財政的に、1町ではやって行けないから・・・・
         合併すれば、、国の支援があるから・・・・
  合併して、何か良くなるのか?
         合併しても、(我が町が)損をしないように・・・・・
  そんな合併で、いいのでしょうか。

地域により一様ではありませんが、3年前、6年前の調査と比較しますと、
総じて、広島市と千代田町の商圏が拡大傾向にあります。


 その後の推移を調べてみました。
 市町村合併により、一部で比較が難しくなっていますが・・・・・

市町村名

製造業(従業者4人以上)

卸売・小売業(除飲食店)

人口増減

歳入に占

事業所  数

従業者

  人

年間出荷額

 百万円

事業所    数

従業者

  人

年間販売額

 百万円

平成17年 平成12年

める町税の割合

旧加計町 安芸太田町
  22

 (26)

 261


(315)

 4359


(4292)

 107
 (
121)

 440
514)

  6346
( 
6,952)

安芸太田町 

10.3%



12%
筒賀村

   12
 (17)

  28   (43)

   446
 (
391)

戸河内町

  72    (75)

  193
 (222)

   1757
 (2,062)

芸北町 北広島町
 94
(103)


3161

(2963)
  


100575
(84988)

  48
 (
47)

  151  (134)

  2208
 (
2,032)

北広島町


▲4.9%




16.1
大朝町

  49
 (
50)

 183
 (
191)

  2973
 (3,037)
千代田町  174
 (150)
 854
 (800

  21323
 (21,348)

豊平町

  58
 (
60)

  154
 (169)

   2125
 (2,005)

参考

安芸高田市

  122

3214

 97527

  453 

 2342

 37253

3.9%

15・3%

三次市

 125

4833

131009

 1038

 5400

119025

3.8%

17.0%

庄原市

  110

2650

 46398

  362

 1932

 30395

5.5%

11.7%





























 * 製造業は、 平成17年工業統計      (    )< 旧 > 平成14年工業統計
    卸売・小売業は、 平成16年商業統計  (    )< 旧 > 平成14年商業統計
    人口増減は、国勢調査 (市町村合併を考慮)

 若干のコメント
  @ 人口の減少傾向は止まらず、地域差があります。
  A 製造業は、出荷額は増えていますが、事業所は減少しています。
            年間出荷額は、北広島町が安芸高田市より多くなっています。
  B 卸売・小売業の北広島町全域は、
           事業所数329 、従業員数1342人 、年間販売額 28629百万円
            安芸高田市より少ないようです。
  C 自主財源は依然として乏しく、少々の税源移譲では解決しようもないようです。

                                              (07.11.22)


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追記  (配布の紙上「朝風」に加え、コメントさせていただきます)

(1) 近所を見渡してみても、遠くあちこちへ働きに出ておられます。 経済は、どんどんと広域化しているようです。広島市経済圏への依存は避けがたいところですが、意外にも広島市内から、千代田町をはじめ内陸部へ多くの人が働きに来ておられます。
 
千代田町では、広島市へ働きに出る人559人に対し、広島市から1452人もの人が働きに来ておられます。
 働き場は、けっこうあるということです。 望まれる対策は

 @ 生活の利便性や水準、例えば、買物、医療、教育、文化など魅力あるものにすれば、もっと転入して、もらえるのではないかと思われます。
 A 子どもに、地域の産業に関心を持ってもらい、地域に誇りを持てる教育をすれば、地域に働き場を見つけて頑張ろうという若者も増えるのではないかと思われます。

 これらの対策の根底には、地域のことは地域で、地域の経済を活発にして地域づくりを進める、自治意識に根ざした総合的な対策が必要です。
 縦割り的で画一的、地域で工夫ができにくい集権的な仕組みを克服して、自由に発想して実施できる分権自治の社会が望まれます。


(2) わさ〜る 10月31日9時 OPEN
 
大朝町の購買力の70%以上が流出しています。
 この流出している70%の購買力をどれだけ取り戻せるか、可能性は充分ある訳です。
 魅力あるものになるか、そして大朝町民がこれに集まるか、今後に期待されるところです。

http://www12.ocn.ne.jp/~jiti2/

  地方自治を確立する会
   代表 杉 本 武 信

  第9号(合併特集 U)
      2004・8・31