地方自治を確立する会
  
  代表 杉本武信

  発行 2008.6,30

第26号(学校施設の耐震化)

  不安をまき散らすことになりはしないか。
  学校の統合問題に発展するのでは・・・・・  
    ・・・・しかし、中国や東北地方の大地震の惨状は、
       決してよそ事ではない

  日本の学校施設の耐震化の遅れが報道され、
  法律改正で、耐震診断の結果の公表が義務付けられました。             

  今の時点で、当会でできる限りの本町の資料を提供します。


 

<国の方針>
昭和56(1982)年 建築基準法の改正 (旧基準を見直し、新耐震設計基準に)

   ・・・平成7年の阪神淡路大地震で、旧基準の昭和56年以前の建築物の被害が大きかった。

学校施設整備指針 (平成15年文部科学省)
    地方公共団体は、学校施設の耐震診断結果や耐震化推進計画の内容等について
   学校関係者に公表し、耐震化事業の緊急度等について幅広い合意を形成していくことが
   重要である。

改正自身防災対策特別措置法 (平成20年6月18日施行)
    学校施設の耐震化工事について、3年間限定で補助率引上げ
    市町へ耐震診断の実施と結果の公表を義務付け


 ◎ 昭和57年以降に建設の新基準の建物                          16棟       
   昭和56年以前に建設の旧基準の建物で、地震で倒壊の危険性が低い建物   15棟
                         (耐震化工事分を含む・・・・Is値0.7以上)
            〃                     倒壊の危険性のある建物  11棟
                                     
(Is値0.3〜0.7)
            〃                     倒壊の危険性が高い建物   5棟
                                 
 (Is値0.3未満)
                                            計       47棟
     本町の耐震化率 (16+15)÷47=66%
                                      参考 建物の耐震性能

◎ 県は、県下の小中学校の耐震化率44.8%を、平成27年度までに90%にする目標を設定

                  

                                      参考  平成20年6月議会







八幡小学校  校舎   昭和49年建築
          体育館 昭和52年建築


うづつき
雲月小学校  校舎   昭和40年建築
         体育館  昭和41年建築

雄鹿原小学校  校舎   昭和47年建築
           体育館  昭和51年建築



芸北小学校   校舎   平成2年建築
           体育館  平成2年建築
    (校舎と体育館は同じ棟でつながっています)



美和小学校  校舎    昭和51年建築
          体育館  昭和48年建築



芸北中学校  校舎   昭和44年建築
          体育館 昭和45年建築



大塚小学校  校舎   昭和23年建築
         体育館  平成13年建築



大朝小学校  校舎  昭和56年建築
           (耐震化工事済)
         体育館 昭和40年



大朝中学校  校舎   昭和53年建築
           (耐震化工事済)
          体育館 昭和47年建築
                平成6年建築



新庄小学校  校舎  昭和60年建築
         体育館 平成5年建築



豊平東小学校 校舎   昭和45年建築
          体育館 昭和47年建築




豊平西小学校 校舎   昭和55年建築
          体育館 昭和42年建築



豊平南小学校 校舎  昭和42年建築
          体育館 昭和43年建築



豊平中学校 校舎   昭和52年建築
         体育館 昭和53年建築



川迫小学校   校舎   平成5年建築
          体育館  平成5年建築



八重小学校  校舎   昭和62年建築
          体育館 昭和62年建築



八重東小学校 校舎   平成5年建築
          体育館  平成11年建築



本地小学校  校舎   昭和52年建築
               (耐震工事済)
          体育館 平成元年建築



壬生小学校 校舎   昭和49年建築
         体育館 平成2年建築



南方小学校  校舎  昭和55年建築
         体育館 昭和63年建築



千代田中学校 校舎   昭和54年建築
          体育館  昭和54年建築


0才 1才 2才 3才 4才 5才 小学校区 1年 2年 3年 4年 5年 6年   計 1年 2年 3年  計
 1  2  2  6  1  2  八幡  2  3  1  1  1  1   9

26


26


23


75
 3  3  4  4  7  6  雄鹿原  5  7  9  7  7  3  38 
 3  2  6  2  6  6  芸北  4  6  4  6  9  4  33
 1  1  0  1  2  3  雲月  3  1  4  5  1  3  17
 2  0  2  4  5  4  美和  3  6  4  5  6  5  29
 4 10  9 11 16 13  大朝 14 11 15 13  8 14  75

42


19


27


88
 1  0  1  1  2  2  大塚  0  0  4  3  2  4  13
10 11 10 10 18  7  新庄 19 18  9 15 10 11  82
 2  6  3  7  3  7  川迫  5  4  4  3  5  6  27

79


89


77


245
27 29 39 22 30 34  八重 26 35 29 28 33 27 178
23 28 17 23 19 25  八重東 14 21 25 17 13 19 109
20 20 25 23 19 21  壬生 22 18 21 26 15 23 125
 7  2  8  2  3  2  南方  1  3  3  6  9  6  28
12 11 15 17 19 20  本地 18 21 19 21 19 19 117
 9 11 13  8 13 13  豊平南 17 15 14  5 16 13  80

29


23


27


79
 5  2  3  5  6 10  豊平西  6  7  8  5  7  6  39
 1  7  4  4  4  2  豊平東  9  5  4  5 10  5  38
131 145 161 150 173 177   − 168 181 177 171 171 169 1037 176 157 154 487
                              新庄中学校における北広島町の出身者    10 29 22 61


                                                    (08.6.30)




  耐震診断の実施と公表 (平成20年8月現在・教育委員会)


     内訳    小学校    中学校 備考
  校舎  屋内運動場館 校舎  屋内運動場
全棟数  17棟  17棟   9棟   5棟
昭和57年以降建設   5棟
芸北小・新庄小
川迫小・八重小
八重東小

  9棟
芸北小・大塚小
新庄小・川迫小
八重小・八重東小
壬生小・南方小
本地小
1棟
豊平中



 2棟
豊平中(武道場)
大朝中


耐震

あり
昭和56年以前建設  12棟    8棟   8棟   3棟
 同 耐震診断実施  11棟   8棟   8棟   3棟
 同 
  今後耐震診断実施
  1棟 大塚小    −  −   − 耐震
診断
昭和56年以前建設で
  耐震性がある12棟
  耐震補強済3棟
  7棟 
八幡小・雄鹿原小
美和小・大朝小
壬生小・南方小
本地小
  2棟
八幡小
大朝小

  4棟
芸北中
大朝中
千代田中
豊平中
  2棟
芸北中
千代田中

耐震

あり
今後耐震補強の必要有
    15棟
  4棟   6棟   4棟   1棟 耐震
補強
そのうちIs値0.3未満
豊平南小
   
(0.23)
豊平南小
   
(0.24)
豊平西小
   
(0.24)
芸北中
   (0.21)
豊平中
   (0.24)
そのうちIs値0.3以上
       0.7未満
雲月小 
   (0.36)
豊平西小
   
(0.48)
豊平東小
   
(0.36)
雄鹿原小
   (0.45)
雲月小 
   (0.40)
美和小 
   (0.58)
豊平東小
   
(0.55)
千代田中
   (0.33)
千代田中
   (0.36)
豊平中 
   (0.36)
   −

   ※ 今後耐震補強の必要有15棟のうち 太字 の学校は、北広島町地域防災計画で指定した「避難所」
   ※ Is値は、第1次診断におけるIs値(構造耐震指数)


耐震化事業の手順及び必要予算
  @ 耐震第1次診断           1棟 30万円以内
  A 耐震第2もしくは3次診断      1棟  2〜300万円
  B 耐震補強設計             1棟 5〜600万円
  C 耐震補強工事及び大規模改修  1棟 1億円以上
      もしくは移転新規学校建設   1校 4〜5億円以上
                                              (08.10.6)




○ その後、本地小学校の校舎の耐震化工事が行われました。
   その結果、本町の公立小中学校の耐震化率は、
     (16+15)÷47=66% から  (16+16)÷47=68%  に

○ 平成22年7月22日の中国新聞によると、
     全国平均の耐震化率は、73.3%
     広島県の耐震化率は、53.3%  全国で46位
 広島県教育委員会は、「市町は数百万円の負担でも厳しい。学校の統廃合計画を進めている市町も多く、耐震化の遅れにつながっている」と説明している。
 本町は、小学校についてそのような実情にあるように思われる。
 中学校については、対応が急がれる。

 さらに同新聞に、「国は、当会の危険性が高い小中学校施設について2008年度(平成20年度)から3年間、耐震改修の補助率を2分の1から、3分の2に引き上げた。09年度(平成21年度)は経済対策の臨時交付金を活用できるようにした。」とある。
 経済対策の臨時交付金は、本町にも配分されているはずだが・・・
                                                (10.7.22)



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