シリーズ 2   ・    
 花田植え     あれこれ     ・ 
       
                                 抜粋・「地方自治を確立する会」杉本武信 

                            
  花田植えの行事は、地域により、
                          でんがく 
        「大花田植」 「はやし田」 「田楽」 とも言います。

       

         田の神様に、囃し方早乙女を供えて、豊作をお祈りします
                                  平成18年5月 鳴滝の大花田植え

      

            筏津の「はやし田」       平成17年6月12日
                 3年に1回、
                      飾り牛保存会のご協力を得て、地域総ぐるみで、楽しみながら、伝統の芸能を受け継ぐ

                             リンク 筏津大泥落し花田植えフラッシュ

 

             筏津の「はやし田       平成元年頃
                      南向きの茅葺の農家の前で、

      

        大朝は鳴滝の大花田植え    平成18年5月
                            はんてん
            牛の手綱をとる、右の赤い半纏の追い方は、女子高生
                芸北は刈屋形の畜産農家の酒井さんのお嬢さん
                    牛の扱いは慣れたもの・・・姿勢も決まっています

     農家の牛の飼育が少なくなり、花田植えに参加いただける農家は限られてきました。
     そのため
飾り牛保存会を結成し、
           広域的に畜産農家が参加して、各地の花田植えに出演しています。

     昔のように日頃、田に出ない牛を、飾り牛として出演させるには、
              牛を調教して、水に慣れさせます。
              人だかりの中でも、おとなしくしておれるように・・・・・
     かってのように農家で数頭の牛を飼うのは、経済的に難しくなっています。
        伝統の無形文化財を保存伝承するには、
           これらの畜産農家の心意気に頼ってばかりではおれない時期に来ています。


     
          次の年の平成19年は、お兄さんも手綱を取る・・・兄弟一緒で 


   

  えぶり (田を水平にならすT字型の農具) を つく (使う) のは、
         
タイ人のオームクンさんとナインさん      大朝のサステック株式会社に勤務
              さすが同じアジア人・・・・・田んぼに入るのも抵抗なく、えぶりをつくのも慣れた感じ



    

              鳴滝の大花田植え        平成18年5月

    
        絵葉書  画  植野清華       企画・発行  大朝町観光協会・新庄郷土芸術保存会

      

       原東の大花田植          平成19年6月
                  地域ぐるみで伝統を継承
                  周りも田園そのもの

     

      原東の大花田植
            苗運びの天秤が懐かしく、思わずシャッターをきりました。

 壬生の花田植

  



 例年のように、大勢の観客の前で、
 飾牛13頭
 川東田楽団
 壬生田楽団


 その昔・・・戦前、戦後
 花田植の競演がありました。
 何を競うか?
 はやし
   さんばいさんは、コンダクター
   ささら(竹を割った楽器)を打ち
                 音頭を取る
   笛、太鼓
   歌
  (先歌と早乙女のかけあい、ハーモニー)
 演技
   囃子に合わせて、
   身体を目一杯に使って太鼓をたたく
   百姓らしい腰を据えた動作で、身体全体を使い、豊作を祈る気持ちが伝わるような・・・
   太鼓を打つ方向に身体をくねらすと、菅笠がくるっと廻って美しい。
   太鼓のばちを宙に投げ、受ける。
   団によっては、反り返って見えない後ろの者に投げ渡す。
     ・・・田んぼの中だと足が動かせないので、難度が高い
       落とすとばちの毛が泥で濡れる(予備のばちを持つ者が待機)
   早乙女も、手をそろえて苗を植える
   そして、調子を早めて最後の盛り上がり。

 優勝旗には、芸北田楽競演会、郡下田楽競演会、県下田楽競演会とあります。
 商工会などが優勝旗を寄贈。優勝旗は、その都度、持ち帰りでした。
 皆がぴったり揃うまで、厳しい練習があったそうです。

         壬生の花田植


    

    平成22年は口蹄疫の問題があり、会場入り口には、靴底消毒のマット
    飾牛が待機する壬生神社では、立ち入りを制限し、消石灰をまくなどの対策が・・・

       ウイキペデイア 壬生の花田植

    


       枝の宮田楽団  「田楽」        平成18年 大朝公民館まつり
              地域に伝わる田楽を、お年寄りの指導で昔のままに
                  お年寄りも腰を伸ばして歌に、囃しに
                  太鼓を打つ女性の、しなやかで素朴な舞い姿は印象に残りました


     
                         平成20年10月「吉川戦国まつり」  
         阿坂女性田楽団 「はやし田」
             女性とはいえ、きびきびとしたものでした


    
                               平成10年10月「吉川戦国まつり」
         新庄のはやし田  (新庄小学校児童
           国の無形文化財を小学生向けにアレンジしたもの
           新庄のはやし田保存会の応援で伝承


この建物は?

千代田は川東の
 農業集落排水(下水)処理施設

 川東は
   国の無形文化財

壬生の大花田植の継承地




  それにちなんで、
   丸型の建物は、花田植の太鼓のイメージ
   屋根は、はやし方が太鼓を打つ時のように
                   後ろに反っている姿


  下水管のホールの蓋のデザイン

    花田植のはやし方
    そして、稲穂








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