特集  30 
       農業法人の農業                
      

担い手の育成に絞った農政に論議があるところです。
担い手としては、大規模に農業を営む大型農家と法人があげられます。

まずは、農業法人の農業を紹介します。

農業法人の例として、大朝地域は筏津の農事組合法人 いかだづ の農業を紹介します。
           (撮影の都度、挿入します。)

大朝地域では、農業法人と大型農家が集まって、株式会社大朝農産を設立し、
個々の法人や大型農家で持つのが不効率な転作関連の機械を共同購入して、
法人や農家の委託を受けて作業しています。
                         (註)株式会社大朝農産については、後半で




<稲作>

すきかき (大型トラクターによる耕起、田ごしらえ) 

             略


種まき (育苗)

   苗箱に購入した土を入れ、
   肥料や薬剤を加え、
   籾を蒔き、
   土をかける
    ・・・・・・・・自動化

   苗箱をビニールハウスに運ぶ












                                       農事組合法人いかだづ


田植え (大型の田植機)

      

         8条植えの田植機  同時に根元に施肥
                変形の圃場でも、後で手植えをするようなことはしない



防除  (ヘリコプターによる防除)

   防除用ヘリコプター一式は、
   大朝地域の
   農業法人や大型農家で組織する
   株式会社大朝農産で購入
   
   若い後継者の操縦で、
   順次行う

















                                        (株)大朝農産による作業


刈り取り

  大型コンバイン2台
  中型ダンプカー2台

  コンバイン2台がフル稼働
  運転手一人で
  ダンプカーによるピストン輸送











                                        農事組合法人いかだづ




  刈り取った籾を
  乾燥機に投入

  乾燥機2台












     農事組合法人いかだづ



籾摺り・袋詰め

 貯蔵器から籾を受け
 籾摺り

 籾を自動計量
 
 籾の入った袋は
 ポンプレッサーで吸引して
 楽々と積み上げることが
 できます

 後はホークリフトで運ぶ




                                                                  農事組合法人いかだづ              

出荷




<大豆>  乾きやすい水田の転作  輪作

種まき

        
                (株)大朝農産の機械を利用


除草
       
                               農事組合法人いかだづ
       除草剤散布
           種を蒔いたが、田んぼは草で一杯 
             1週間前に、既に生えている草の根枯らし
             そして、これから生える種の発芽を抑える



刈取り

       
               (株)大朝農産の機械を利用
        機械は同じですが、これは隣の田原の法人天狗の里の作業風景

              


<飼料用稲>  湿田の転作  輪作

飼料用稲の刈取り


       
                       (株)大朝農産による作業
          向こう側のコンバインで刈り取って、○状の束を作る
             ○状の束にビニールを巻いて、サイロに入れた状態で保存


                 ・・・・・飼料用稲は、農薬を使っていないので安全



稲の刈取り後の藁を家畜の飼料に

       
                        (株)大朝農産による作業
         ・・・・医療用の稲で、農薬の使用を抑えた稲を活用



<花づくり>  育苗用ビニールハウスを活用した花づくり

       

        女性を中心に色とりどりのパンジーを生産 市場へ出荷 
                  現地の県道芸北大朝線沿で直売

                                          (09.9.24)

                          平成21年度から花作りは中止



   
                             総会・・・写真は左半分 
     農事組合法人いかだづ
                      平成21年度通常総会

  平成21年度事業報告・決算・利益金処分案等
  平成22年度事業計画・収支計画・役員報酬等
  ほか
    ・・・・水稲(コシヒカリ、あきたこまち、ヒカリ新世紀)  大豆(アキシロメ)  飼料イネ
       作業受託
       利益が出たので、利益準備金、別途積立金、従事分量配当(賃金の割り増し)
       乾燥調整に色彩選別機を導入(黒や茶などの色のついた米粒を排除)
       米粉用米(モチ米)の栽培
       新農政への対応









 株式会社 大朝農産

  新聞記事から、
    中国新聞 平成19年3月25日朝刊
      「集落法人・農家で株式会社   <大朝農産>が誕生
          ・・・・・スクラム組み経営効率化・・・・・
                 県内で初めて、全国でも先進的     」

    日本経済新聞 平成19年3月24日朝刊
      「北広島に大型営農組織  生産法人ら共同出資会社  208へク経営効率化
            大朝農産の概要
        
      出資者 農家数 面積 へク
集落法人 平田農場   47  53.2
いかだづ   36  39.2
鳴滝農場   19  19.5
小倉の里   28  24.5
天狗の里   37  21.4
特定農業団体 宮の庄さくら農場   43  28.5
大規模農家 渡辺實氏    1  18.0
佐古春雄氏    1  14.0
上長者和則氏    1  20.0
鈴木栄治氏    1  22.0
石橋富夫氏    1   9.8

 

 *平成19年12月周辺へ拡大
         従前21戸 15.8へク












  (面積は平成20年2月時点で修正)



         ・・・・・一緒で208ヘクタール  ⇒ 平田農場の拡大で226.8ヘクタール
          ・・・・・資本金860万円
          ・・・・・農薬散布用無人ヘリコプター
              大豆用コンバイン、種まき機
              飼料用稲の収穫機
              飼料、資材、農薬なども一元調達
              米も共同販売
                                          (09.12.11)

 お米の納入先のお世話で、都市の消費者を招いて、刈り取りとバーベキュー
      筏津の芸術村を会場に、大朝農産の出資団体が開催
   
        子どもたちが順番にコンバインに試乗

    
  

 子どもたちが、昔の稲作を体験

  千歯こぎ
  足踏み脱穀機
  手で回すトウス
  千石  等々

  大人も若い人は知らない
  高齢者が懐かしそうに







                                    (09.9)

  農事組合法人 平田農場 が、近隣集落へ拡大
          大朝地域は岩戸の平田行政区に加え、中の宮行政区、鉄穴原行政区も
              参加組合員    21      ⇒ 47
              耕作面積     15.8へク  ⇒ 34,6へク   
              作業受託面積             18.5へク

 この機に、担い手経営基盤強化事業に取り組み、トラクター、田植機、コンバインを整備

 これにより、株式会社 大朝農産 の規模拡大 (前表修正済)


<参考>
     随時、新規、変更がありますので、最新の状況は町当局で確かめてください。

   農業法人名  設立年  経営面積  備考 
農事組合法人 ほよばら   平成 8年   27.6へク 
          鳴滝農場      12  19.5
          いかだづ     13  39.2
          かわにし     14  21.1
          平田農場     14  53.2
          小倉の里     14  24.5
          別所千坊     14  20.7
          うづつき     14  42.3
          きつぎ     15  25.5
          芸北おおさ     15  26.9
          天狗の里       15  21.2
          うつのばら     15  20.3
          せんごくの里     15  30.5
          東山     15  41.6  
          ファーム川東     15  28.4
           枕             22.0
          上川東        21.8
          みなみがた  21.6
          沖城  23.4
          川井  28.6
          戸谷亀山  24.3
          ファーム阿坂中  20.6



 特定農業団体   設立年   経営面積   備考 
 小枝ユニオン             平成17年     3.5
 宮の庄さくら農場     18   31.6
 かみかわど     18   33.6

                                           (20.1.3)

  新たな7農業法人の追加及び法人・団体の経営面積の修正
          特定農業法人+特定農業団体=673.4 ha

 広島県農林水産部発行「集落法人のすゝめ」によると、

    平成19年8月5日現在で、
       県下の法人数  100 法人   県下全水田面積の6.3%
        うち北広島町    20 法人   町内の水田面積の14.9%
          世羅町      16                   15.3
          三原市      15                    9.2
          三次市      15                    9.0
          東広島市     9                     5.3
          庄原市       8                    2.6
          安芸高田市    4                    3.6
              以下略

                                           (20.2.4)



               地方自治を確立する会 トップページへ戻る