No.9  2003.7.29

野菜の味

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やっと梅雨が明けてくれました。この長雨のおかげで、ついにトマトに病気が出始めてしまいました。あわてて竹作液で予防したのですが、持ちこたえてくれることを祈るばかりです。今週は熟れる実が少なくあまりお送りできそうにありません。来週以降に期待してください。

さて、トマトといえば、複数の方から、「青臭くて、昔の味がして、おいしかった」と感想をいただきました。特に工夫しているわけでもなく、ただ、農薬や化学肥料に頼らず、昔の育て方でやっているだけです。それで喜んでいただけるのですから、ありがたいことです。

でも、この「野菜本来の味」が、すべての人にとって「おいしい」と感じるかというと、そうでもないようです。以前テレビで、街頭アンケートをとっていたのを見たことがあります。有機野菜と化学肥料で育てた野菜とを食べてもらってどちらがおいしく感じたかというものです。僕は当然、「有機野菜のほうがみんなおいしいと思うに違いない」と思って見ていました。ところが結果は僅差でしたが、化学肥料の味のないものに軍配が上がったのです。僕はびっくりしてしまいました。どうやら、生まれたときからその味に慣らされてしまって、野菜本来の味を「おいしくない」と感じてしまうようなのです。

そうそう、今回お送りする野菜の中に、もっとも(多分)野菜本来の味がすると思っているものが入っています。当ててみてくださいね。

トマトをほおばる3人組

フジ菜園通信